ビジネスメールや会話で「貴社の社員」という表現を使うべきか迷ったことはありませんか?
「この表現で合っているのかな?」と不安になることもありますよね。
実は、「貴社の社員」には適切な言い換えがあり、使い方を間違えると失礼にあたることも…。
この記事では、ビジネスシーンで正しく使える「貴社の社員」の言い換え表現や例文を解説します!
「貴社の社員」の正しい呼び方&言い換え表現
「貴社の社員」という表現自体は間違いではありませんが、ビジネスの場ではもっと適切な言い換えがあるんです。
一般的な言い換え表現
言い方 | 使いやすさ | フォーマル度 |
---|---|---|
貴社の従業員 | ◎ | 高 |
貴社の方々 | ◎ | 高 |
貴社のご担当者様 | ◎ | 高 |
貴社のスタッフの皆様 | ○ | 中 |
貴社の職員 | ○ | 中 |
貴社のメンバー | △ | 低 |
「貴社の従業員」や「貴社の方々」は、フォーマルな場面でも問題なく使えます。
一方で、「貴社のスタッフの皆様」や「貴社のメンバー」は、カジュアルな印象があるため、フォーマルな場では避けたほうが無難です。
シチュエーション別のおすすめ表現
- メール・文書:貴社の従業員 / 貴社の方々 / 貴社のご担当者様
- 会話・電話:貴社の方々 / 貴社のご担当者様
- カジュアルなやりとり:貴社のスタッフの皆様 / 貴社のメンバー
NG表現とその理由|間違えると失礼になるかも!?
間違いやすいNG表現もチェックしておきましょう!
「貴社の社員様」は二重敬語!?
「様」をつけると丁寧に聞こえるからといって、「貴社の社員様」と言ってしまうのはNG!
「社員」自体がすでに敬意を含んでいるため、「社員様」とすると二重敬語になってしまいます。
✖ 誤)貴社の社員様にお伝えください。
〇 正)貴社の社員の方にお伝えください。
「貴社の従業員様」もアウト!
これも「社員様」と同じく二重敬語になってしまいます。
「従業員の方」「従業員の皆様」とするのが正しい言い方です。
✖ 誤)貴社の従業員様が対応してくださいました。
〇 正)貴社の従業員の方が対応してくださいました。
ビジネスメール&会話での使い方【例文付き】
「貴社の社員」の適切な言い換えを、
メールや会話でどのように使うかを例文で紹介します。
メールでの例文
▼ お礼を伝える場合
✖ 誤)貴社の社員の皆様には大変お世話になりました。
〇 正)貴社の従業員の皆様には大変お世話になりました。
▼ 確認依頼をする場合
✖ 誤)貴社の社員にご確認いただけますでしょうか?
〇 正)貴社のご担当者様にご確認いただけますでしょうか?
4-2. 会話での例文
▼ 電話対応で
✖ 誤)貴社の社員の方におつなぎいただけますか?
〇 正)貴社のご担当者様におつなぎいただけますか?
▼ 商談の場で
✖ 誤)貴社の社員が来社される予定です。
〇 正)貴社のご担当者様が来社される予定です。
そもそも「貴社」は書き言葉
「貴社」と「御社」の使い分け
📌 ポイント①:「貴社」と「御社」の違いは、書き言葉か話し言葉か
📌 ポイント②:「貴社」と「御社」を使う場面を間違えない
📌 ポイント③:「貴社・御社」が使えない場面では別の表現を使う
用語 | 意味 | 使う場面 | 使い方の例 |
---|
貴社(きしゃ) | 相手の会社を敬って呼ぶ言葉(書き言葉) | 書類・メール・契約書などの文書 | 「貴社の製品についてお問い合わせします。」 |
御社(おんしゃ) | 相手の会社を敬って呼ぶ言葉(話し言葉) | 会話・スピーチ・電話などの口頭 | 「御社のご担当者様とお話ししたいのですが。」 |
📌 「貴社」は書き言葉
「貴社」は、ビジネス文書やメールなどの書き言葉として使われます。
✔ 例文(メールや文書で)
- 貴社の新製品について詳しくお聞かせください。
- 貴社のご発展をお祈り申し上げます。
書類や契約書など、フォーマルな文面では「貴社」を使うのが一般的です。
📌 「御社」は話し言葉
「御社」は、会話やプレゼンテーションなどの話し言葉として使われます。
✔ 例文(会話や電話で)
- 御社のサービスについて詳しくお聞きしてもよろしいでしょうか?
- 御社の代表の方とお話しする機会をいただけますか?
相手と直接話している場面では、「貴社」ではなく「御社」を使うのが自然です。
間違えやすいポイント
❌ 会話で「貴社」を使うのは不自然!
(誤)貴社の社長様は、どんな方ですか?
(正)御社の社長様は、どんな方ですか?
📌 ポイント:話すときは「御社」、書くときは「貴社」!
「貴社」と「御社」が使えない場合は?
「貴社」や「御社」を使うのが難しい場合、以下の表現も使えます。
表現 | 使う場面 | 例文 |
---|---|---|
貴行(きこう) | 銀行に対して | 「貴行の融資プランについて伺いたいです。」 |
貴店(きてん) | お店(飲食店・小売店)に対して | 「貴店の新商品を楽しみにしております。」 |
貴校(きこう) | 学校に対して | 「貴校の入学説明会に参加します。」 |
貴団体(きだんたい) | 団体・協会に対して | 「貴団体の活動に共感しております。」 |
「貴社」と「御社」を正しく使い分けよう!
✅ 貴社 → 書き言葉(メール・文書)
✅ 御社 → 話し言葉(会話・電話)
✅ 金融機関や学校などには別の敬称(貴行・貴校など)を使う
「貴社」と「御社」を正しく使い分けることで、より自然でスマートなビジネスコミュニケーションができるようになります!

これで、あなたも言葉づかいの達人ですね✨
まとめ|正しい言葉遣いで信頼を得よう!
いかがでしたか?
「貴社の社員」という表現自体は間違いではありませんが、より適切な言い換えを使うことで、相手に対してより丁寧でスマートな印象を与えることができます!
✅ 今日のポイントおさらい!
- 「貴社の社員」よりも「貴社の従業員」「貴社の方々」などの表現がベター
- 「社員様」「従業員様」は二重敬語なのでNG
- 文脈に合わせて「貴社のご担当者様」「貴社の従業員の方」などを使い分ける
- 「貴社」書き言葉、「御社」話し言葉
言葉づかいひとつで、相手の印象が大きく変わることもあります。
ぜひ、今日から意識してみてくださいね!